emahiro/b.log

Drastically Repeat Yourself !!!!

YAPC::Okinawa 2018に参加してきた話

少し日が空いてしまいましたが、先週の3/2~3/4に恩納村で開催されたYAPC::Okinawa 2018 ONNASON に参加してきました。

yapcjapan.org

YAPC::Okinawaに参加するまで

普段の業務はGAE/Goを使って開発していて、perlに触れる機会はほぼないので、perlの経験はほぼ皆無でしたが、とりあえず参加してみての感想まとめてみます。
ちなみに自分自身は渋谷にある、日本で最大規模のperlで書かれたサービスを作っている会社に所属していて、しかもperlで書かれたプラットフォームの事業部署にいながらperlに触れたことはありませんでした。(普段書いてないから当たり前なんですが。)

なら、なんでYAPCに参加してきたのかってことなんですが、単純に興味があったことと、perlが使われる理由を知ることで、仕事で使うきっかけにしたいと考えていたからです。
というのも、あまりperlをこれから学習することに対してポジティブな印象は持っていなかったので、今まで大規模なサービスを支えてきたperlについて知ることができれば少しでも自分の中で変化があるのではないかということを期待して参加してきました。

参加してみた感想

  • OISTすごい
    • 施設としてすごい
  • コミュニティが成熟している
    • コミュニティそのものに歴史を感じる
    • コミュニティに所属するエンジニアのレベルが高い(年齢も高い...)
  • perlが選ばれる理由は存在する
    • 企業の中で使う場合ツールの1つとしては有用である。
      • 他のLL言語より高速であること
      • system call friendlyであること and so on...
    • でも、perlはやはりメインストリームではなくなってきている(仕方ない側面もありあそう。)

個人的なセッションのまとめ

セッションはすでに講演者の方がスライドを後悔しているものありますし、同時刻別会場で行われていたセッションは見ることができなかったので、僕の聞いた中で印象に残っていたものをpickup してまとめてみます。

GraphQL をプロダクション導入した結果

GraphQLは個人的に興味があったものの、あまり利用例を聞くことがなかったので、プロダクションで使っている事例を聞くことができてよかったです。

普段仕事でjson-schemaを使っているので、差分だったり実運用のツライことなども聞けたのですが、個人的な感想としては 別にGraphQLでなくもていい というものでした。実運用できるのか、考えるキッカケにしたいと思っていたのですが、そこまではいけず。
でも価値ある内容を聞けたと思います。

RESTでのしんどいところや、クライアントサイドから柔軟にqueryを書いてデータを取得できるようにすることは確かに開発する上ではメリットが大きそうだし、そういう知見をこれからも知りたいなと思いましたし、機会があれば触れて、実運用まで持っていってみたいと感じました。

全部Perlが教えてくれたこと

技術的な話ではないですが、OSSに関わるきっかけがperlだったという話でした。

話自体はエモい内容だったのですが、ふと自分ごとに置き換えるとあまりコミュニティに貢献してきたことってなかったなーと聞いてて感じました。

別に無理してまでする必要もないんでしょうけど、普段恩恵受けているツールやコミュニティに対して、出来る範囲で少しでも今後は貢献していったりしたいなーと思いました。
(何をどうするかは全く考えてません。)

Perl in Mercari YAPC::Okinawa 2018 ONNASON

メルカリでのperlの採用事例の話だったのですが、このセッションが なぜperl? という問いかけに対して、最も納得の行く解を提示していたと感じました。

特にperlがsystem call friendlyでシステムプログラミングへの関心を醸成するためのツールとして使われていて、メルカリのSREは研修で必ずperlに触れているというところは、意図明確で納得感がありました。

インフラの構築をクライドがしてくれて、アプリケーションレイヤーではweb系のLL言語しか触れて来なかった自分のようなタイプは確かに、システムプログラミングなどのいわゆる低レイヤーの知見はほとんどないまま、エンジニアを続けていたこともあり、そういうperlの使い方もあるし、1つのツールとしてしっかりサービスを支えていました。

低レイヤーのことを知った上で改めてアプリケーションのコードを書くとコードの書き方にいい影響があると、低レイヤーに足踏み入れた友人からも聞いているので、知見がある状態で低レイヤーに馴染む機会があるのはすごく良いと感じました。

まとめ

総じてperlに触れた経験はほぼ皆無の状態で参加しましたが、参加して良かったです。
コミュニティの成熟度合いを知ることができましたし、セッションの内容もperlの技術的な内容に囚われず、多岐に渡っていてperl知らなくても楽しむことが出来ました。(とはいえ、知ってたらもっと楽しめたんだろうなとも思います...)

歴史のある言語だからこその知見、僕も高校生~大学生の頃にお世話になったコミュニティサービスや、未だにお世話になっているブログサービスなどの一斉を風靡した大規模サービスを支えてきた知見が詰まってるツールなんだなーと思うとperlの見方が変わりましたし、その知見は知りたいなーと興味が湧くきっかけになりました。
(実際に仕事で使うかは現時点では未定です。)

あと、仕事扱いでしたが、久しぶりに沖縄行けたので良かったです(笑)
当日大雨だったことと蒸し暑いことを除けば、花粉が飛んでないし、温かいしで最高に快適でした。

f:id:ema_hiro:20180303173916j:plain