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リードをやってみる意味について

Overview

少し前に Tech Lead から一人のエンジニアになったエントリを書きましたが、自分の視座の変化として書いた「リードをやってみる意味」についてまとめてみました。

ema-hiro.hatenablog.com

前程

何度か書いてますが、現職における (Tech) Lead のポジションというのはプロジェクトを推進することを責務として置かれています。

細かいところは前回のエントリーに書いてある内容を参照してください。

Memo

雑に Slack で会話した内容をまとめただけなので箇条書きで書いていきます。

Lead をやる価値

  • 事業の解像度が上がる。

    • 裁量が大きければ責任も大きくなるが、裁量が小さい時ほど不満が溜まりやすいのである程度裁量を持って自分で「意思決定すること」の訓練をできること。
    • 意思決定をするためには、現場レベルでは考えていなかったような情報を知らないと意思決定できないので必然的に「実装」レイヤー以外の情報に目を触れる機会が増える。
      • 実は「裁量に応じて責任も増える」が「裁量に応じてアクセッサブルな情報も増える」というのはやってみての気づき(※1)
    • コストやバジェット、人的リソースのアロケーションのされ方(嫌な表現をすると奪われ方)まで目の当たりにするので、事業はそもそもどうやって成り立ち、どうやって進めているのか?のリアルを体感できる。実装だけしてる時には意識してこなかったことが関心事になる。
    • 経営レイヤーと話す機会が増えるので、意思決定の基準(優先順位とも言える)を知ることができる。
      • あれこれわがまま言わない。適切なステークホルダー管理のものに物事を進めることができるようになる。
  • マネジメントの基礎を学べる。(ピープルマネジメント以外)

    • 事業活動というのは決まったロードマップに則って、リソースをどう確保して、何に投資するのかの順番を決め、実行していくことで、それを最小範囲で訓練できる。
  • 兵站がなぜ重要かを改めて理解できる。

結局のところ、業務で取り扱うすべての施策についてその意味や背景を強制的に理解することになる(というか自分自身が理解して、メンバーに説明して納得してもらわないといけない)ので必然的に解像度は向上しますし、意思決定に関わる機会が増えるので「決めてケツを持つ」訓練にもなります。
そしてこれらは自分のキャリアにレバレッジをかけてくれることにもなるので、キャリアにおける選択肢を大幅に広げてくれます。全ては自分に返ってくるものでもあるのでチャンスがあるなら積極的に引き受けてみることをお勧めします。

※1. もちろん原則 Lead が手に入れられる情報というのは現場レベルでもオープンにされ、アクセス可能であることが望ましいが、そもそもその情報を取りに行く機会が増える、という意味。